Alteryx SDK落ち穂拾い

Alteryx SDK落ち穂拾い

Clock Icon2018.02.22

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こんにちは、小澤です。

このシリーズではこれまででAlteryx SDKを利用してツールを作成する方法を紹介してきました。 一通り紹介したし、最終回で...というわけでないのですが、今回は1つの項目を1つの記事にはならないようなちょっとした要素を取り上げます。

Engineとインターフェース

インターフェースを作る方法と、実装する言語にどのようなものが使えて、どの組み合わせ利用可能なのかは以下のような関係になっています。

この中でなぜそうなるかわかりづらいのが、C++でインターフェースツールが使えるかという部分ですが、 C++では、.NETのWindows Formsというものでインターフェースを定義することが可能です。 また、インターフェースツールはこのWindows Formsを使って作られているものなので、C++を使った場合は、同等のインターフェースが利用可能ということになっています。

Tool Generator

Alteryx SDKを使ってツールを作成するには、用意するファイルがいくつかあって全てをいちから作成するのはやや面倒です。 そのため、Configファイル、HTML GUIファイル、JavaScriptのエンジンファイルといった必要なファイルのテンプレートを作成してくれるTool Generatorがあります。

git cloneするかダウンロードすることで利用可能になります。 利用にはnodeとnpmが必要なのでインストールしておいてください。

コマンドプロンプロトを起動して、ダウンロードしたフォルダ内で以下のコマンドを実行します。

node alteryx-tool-generator.js

実行すると、ツール名などのMeta Infoとして設定する項目や入出力のコネクション数などを聞かれるので対話的な形式で入力していきます。

完了すると、 %APPDATA%\Roming\Alteryx\Tools 以下にテンプレートが作成されます。 全部をいちから作るよりも楽できます。

HTML GUIのデバッグ

Alteryxの画面上でHTML GUIのデバッグを行うための方法として、Chromeの開発者ツールが利用できます。

レジストリの編集を伴う操作があるため、設定は自己責任でお願いします。

まずは、Alteryxのメニューに「Debug」の項目を表示するための設定を行います。 以下の手順を行なってください。

  1. レジストリエディタを起動
  2. HKEY_CURRENT_USER > Software > SRC > Alteryx を選択
  3. 右クリックして 新規 > キー を選択
  4. 作成されたキーの名称を「DebugGui」に設定
  5. 名前が「(既定)」、種類が「REG_SZ」となっているもののデータに「1」を設定する

この状態でAlteryx Designerを起動すると、メニューのHelpの横にDebugという項目が表示されているのが確認できます。

このDebugのメニューにて、Show CEF Developer Toolsを選択してチェックを入れた状態にします。

この状態でワークフローに配置されたHTML GUIを使ったツールを選択すると以下のように開発者ツールが表示されます。

おわりに

今回は、Alteryx SDKの細々したものを紹介しました。

実際にツールを使う際の参考情報として役立ててみてください。

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